2009年断末魔の資本主義

Date:2009/03/06

今起きている現状(恐慌)を理解し、これからの指針にするのに丁度良い一冊だと思う。

著者であるラビ・バトラ氏は、昨年のリーマンショック以前(10年以上も前)から、サブプライムローンの問題やインフレによる石油価格の高騰など、言い当てて来た方の一人。

今では、ここぞとばかりに恐慌本を書かれている方も多いですが、、、

その他、ソ連の崩壊や日本のバブル崩壊などを予言して来た?とにかくすごい経済学者さんです。

そして、新たに2009年の予測として五つの予測を上げています。

その中でも特に気になったのは、

予測 原油価格は1バレル100ドルを超えて上昇する

原油価格は、インフレのサイクルと密接な関係にあり、インフレのサイクルは09年から2010年にピークを迎える。

そのため、現状のまま推移すれば、再び原油価格は高騰し、1バレル100ドルを超えるところまで上昇し、高止まりすると思われる。

著者は以前より、経済には周期性があり特に60年周期のインフレサイクルに注目しているようです。(通貨の量)

それによると、次のインフレのピークは2010年となるので、いったん30ドル台まで下げてしまった石油も、さらに上昇して行くと見ているようです。

確かに、世界中の通貨供給は、ドルにしろユーロにしろ半端ないものがあります。

市場に紙幣が溢れていることは確かです。

その場をしのごうとお札を刷りまくっていますから、さらにインフレ率が高くなって行くのは当然の流れかもしれません。

様々な波乱要因

イランでは、2009年に大きな動きが起きる。

それは、国内からか、国際的にか、核がからむのか、または米欧との緊張が高まるのか、もしくはイスラエルと戦争状態に入るのか、それも状況によるだろう。

これも石油高騰に繋がりかねない原因の一つ。

昨日のニュースでも、イスラエルがイランへの攻撃を真剣に検討しているという情報が流れていました。

もうすでに起きていると言ってもおかしくないですね。

原油高騰がとどめとなって、資本主義は崩壊して行くとも書かれていました。

CDSが、サブプライム危機によって連鎖的に危機に陥り、世界の金融機関を底なしの破錠に引き込もうとしている。

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CDSの市場は約45兆ドルと言われている。15兆ドル弱のアメリカのGDPの3倍以上のマーケットとなっているのだ。

CDS市場はアメリカとヨーロッパが中心だ。

最近、新聞や雑誌でも良く見かけるCDS。(クレジットデフォルトスワップ)

簡単にいえば、企業の倒産を保証する保険のようなものらしいのですが、これがまた厄介。

複数の企業のCDSを組み合わせているCDOなるものもあり、仮にGMなどが破綻し連鎖倒産のような事態が発生すると、複数の企業を組み合わせているCDOなどがすべてパーになってしまう。

そうすると発行元は、多額の保証料の支払いに迫られてしまいます。

その保証額(すべて倒産したとして)が45兆ドル(4500兆円)にものぼるというのですから、もはや桁違いですね。

ですから、企業を倒産させないためにも、各国政府は一生懸命お金を出してあげているようです。

これ自体が、おかしいことだとは思うのですが、、、。

基本的に、GMだってトヨタだって車が売れなきゃ始まらないだろうし、これだけ経済が縮小したら、その売上に合わせて規模も縮小して行くしかないでしょうね。

いくら資金を提供したって、皆が欲しくなるようなものを作れなければなりませんし、そもそも商品を買えるような人たちが沢山いないと問題はなにも解決しませんって。

貧富の差が縮まらない限り、物も売れないということなのだと思います。

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